2013年10月22日火曜日

10月に買った本(Willie Whopperさん)

いや〜これは凄い本です。
今月は重要な作品揃いなので、どうしても「凄い」を連発してしまってるせいで、食傷気味かもしれませんが、これは本当に凄いです。
どこが凄いかというと、とにかく物凄い情報量です。
有名・無名にかかわらず、いろんなエピソード満載です。ボサノヴァ誕生の真実とか、推論もありますが、いずれも興味深いです。
しかし、驚愕なのは、紹介しているアーティストの数で、ここまで書ける人はブラジルでも数少ないと思います。ボサノヴァを軸に、その後発展したものまで広義に捉えているので、改めて俯瞰できますね。
さらに、ボサノヴァやブラジル音楽だけでなく、ブラジルそのものへの愛情に満ち溢れてます。(正直、結構危険なところですけどね...。)
日本人が自国以外の音楽でこれだけ突っ込んだ内容を書いた音楽本は、鈴木啓志さんの名作「R&B,ソウルの歴史」くらいしか私は思い浮かびません。それだけでも凄いことだと思います。
ブラジル音楽にハマってる人やボサノヴァを掘り下げたい人は、是非目を通してみることをオススメします。
ただし、1点だけ、本当に個人的な希望ですが、せめて人名は(欲を言えばアルバム名も)ポルトガル語併記して欲しかったですね。紙面の都合もあって、難しいでしょうけど。
もっと言えば、人名索引も巻末にあれば完璧です。やっぱりこういう本は、ここから得た情報を読み手がさらに広げてくれるとその存在意義が増すと思うもので、インターネット時代なのでそんなことはネットでうまくやればいいというのはありますが、そこまで網羅されていれば、もう完全無欠になると思います。(名作Musica LocoMundo がそうですね。)本書の性格からすると、ここに不満を持つ人はそこそこいるような気がします。(アマゾンでもそういう書き込みありました。)あくまでも、要望でしかありませんので、本書の凄さになんら不満はありませんので、誤解なきように。
ブラジル音楽って、アメリカ音楽とは全く異なる流れを持っていますし、もちろんアメリカ音楽の否応なく影響されてしまってますし、アメリカに飲み込まれて被害を被ってもいますが、言葉が悪いかもしれせんが混血文化というか、いろんなものを逆に飲み込みつつ、健全な音楽が育まれている貴重なものだと思います。
そういった一面も含めて、ブラジル音楽を掘り下げたい人だけでなく、すべての音楽ファンにとっても、本書は必読だと思いますね、個人的には。いかがでしょうか?
一気に読み終えて、すっかりかぶれてしまったワタクシは、さっそくいろんなBossa Novaレコードを買ってしまったというのが実態でして、今月の締めくくりに暴露して懺悔しておきます。

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