2012年12月31日月曜日

2012年のMy Best CD

今年は正直買い過ぎですね...。
振り返ると、いろいろありました。
個人的にも、あっちこっち新たな国に行き、新たな音楽に触れる機会もありました。
「ロックファン」と一括りにされたことに違和感もあって、このブログのタイトルも変えてしまいました。(元から雑食系なので、どうでもいいんですが...。)
基本に帰って「音楽には素直にありたい」と気持ちを新たにできた年でもありました。
前半はカントリー創世時代のスター達、後半はブラジル音楽、でもあいかわらずBeatlesも見直したりしてて、あいかわらずの支離滅裂ではありますが、充実してたような気がします。(去年もカントリーとモンドで十分楽しみましたが。)
で、今年の1枚ですが、いっそのことRevolverにしようか...なんて思ったり、去年の大作であるBristrol Seessionでもよかったんですが、やっぱり後半鮮烈な印象を残したElis Reginaのボックスにさせてもらいました。
マスプロな音楽なのに、アマチュアリズム的な音というか、素直な音楽で、いろんな意味で感嘆させられます。もちろん、プロフェッショナルな音楽ですよ。でも、なんかそこを逸脱したような感じがいいですね。彼女の笑顔もいいんですよね...。かなり強烈な人だったみたいですし、我の強い方だったんでしょうけど、でも惹き付けられますよね。
ブラジル音楽はまだかじったばかりですが、サンバに代表されるように、2ビートは、非常にわかりやすいのに複雑なリズムも飲み込んでしまえるところがありますし、ギターにしても、テンションコードを手癖で押さえちゃってますし、誰でも楽器を持てば演奏できるのに、奥行きのある音楽ができてしまうっていうのが、すごい魅力的ですね。それって、音楽としては物凄いことだと思います。アメリカ主体の音楽ビジネスに世界がどんどん飲み込まれてしまっている感がありますし、ブラジルとてその例外ではないんですが、でも、こういうベースがある国は羨ましいですし、これからも独自で発展していくんじゃないんでしょうかね。
たぶん来年もこの調子でブラジル音楽主体かな...と思います。まだまだ入口に立ったところですから。
とはいえ、すこし購入枚数も減らしたいですね。正直過食気味です。
そんな調子で、相変わらずですが、なんとなく次の展望も見えつつあるような感じです。
では、皆様、よいお年を。

12月に買ったCD(Noel Rosa)

今年最後のCDです。
サンバの初期の重要アーティストで、自作自演でなかったころに自分で歌っていることも凄いですし、曲の独自性と言いますが、なかなかいい歌で、素直に引き込まれていきますね。
まだまだ聴き込みできてないですが、じっくり来年も聴き込んで行きたいです。

12月に買ったCD(Pixinguinha)

ブラジル音楽の父と呼ばれているこの方ですが、ブラジル音楽の奥深さと言いますが、懐の深さには感嘆させられます。
ジャジーなニュアンスもありますが、決してそういう影響だけで安直に語られるべきものではなく、素直にこのビートに身を任せたい気持ちです。
曲のバラエティに富んでいて、この巨人の多面性を捉えようとする意図は私でも十分理解できました。
これまたじっくり聴いて行きたいですね。

12月に買ったCD(Cartola)

ルックスからすると、ついついブルースミュージシャンあたりの泥臭い感じを少し期待したてんですが、いい意味で裏切られました。
そもそもがサンバなんで、ブルースのようなダークで重たい感じはないです。
どちらかというと、サンバでも、ちょっとウエットな感じではありますが、歌モノとしてはかなり秀逸なもので、固定観念に囚われてしまっている自分を少し反省した次第です。
じっくり聴き込んで行きたいですね。

12月に買ったCD(Elis Regina)

これは凄いです。
彼女が長く在籍したPhillips時代の音源を、60年代と70年代に分けて、全アルバム+未発表音源をパッケージしたものです。今回は、そのうち、前半の60年代のほうを購入しました。
12枚という圧倒的なボリュームなのですが、デビューして数年目からピークを迎えるあたりまでの勢いのある時期のものなので、どれも魅力的です。
彼女は、圧倒的な歌唱力を持ちながらも、チャレンジを続けた人であり、いろんなものを吸収しながらスケールを増しつつも、どこか素人っぽい感じも残していて、奇蹟としか言いようがないですね。アメリカあたりのプロフェッショナルな臭い感じや過剰演出がないのは、ブラジル音楽であるが故かもしれません。
わかりやすいのに複雑、複雑なのにシンプル、等々、相反する要素が入り混じっている感じがして、とにかく飽きさせないその姿勢には頭が下がります。
70年代版も次回間違いなく入手すると思いますが、まずは60年代版を十二分に堪能することにしたいですね。素晴らしいです。

12月に買ったCD(VA)

インドネシアの古い音楽であり、世界最古のポピュラー音楽と言われているクロンチョンの重要音源を集めたコンピレーション。
正直、クロンチョンは、演歌っぽい感じを勝手に抱いていて、イマイチ懸念してたんですが、古い音源中心ですが、懸念したような音楽とは違うようで、やっとクロンチョンが聴けたなぁ...と思った次第です。(何度かインドネシアに行ったときに買おうとしたのですが、正直私の知ってるインドネシアンは誰もクロンチョンは聴かないですし、現在進行形の音楽ではなさそうで、入手が難しい状況でした。)
結構なボリュームなので、まだ聴き込めてないですが、これから聴き込んで行きたいですね。

12月に買ったCD(Clyde McPhatter)

偉大なるシンガーの一人であることは間違いないと思うんですが、日本ではイマイチ知名度上がらないですよね...。
スムーズでパンチが効いていて個性的。どう形容しても、彼の最高の瞬間をうまく言い表す言葉が見つからないんですが、とにかく凄いです。圧倒的。
この手の音楽を「古臭い」と一蹴する人にはおススメできませんが、こういう音楽が好きな方で、まだ未体験な方には、文句なしにおススメします!
ややこしい黒人コーラスグループThe Driftersがスタートした時点でのメインボーカルでしたので、ピークはDriftersの音源からソロの初期になりますが、このアルバムはまさにそのピークを捉えたものです。
とにかく素晴らしいです。

12月に買ったCD(The Sweet inspiration)

これは微妙ですね。
Aretha Franklinのバックコーラスで有名なグループですが、単独だと今ひとつ主役が見えない...。というか、主役不在でもいいんですが、積極的にこのグループ単独の演奏を聴く意義がよくわからない感じです...。ごめんなさい。

12月に買ったCD(Otis Ruch)


この方は、実はめちゃめちゃ好きで、1988年頃だったか来日したときも観に行ったくらいで、そのくせこのアルバムは今回初めての購入なんですね。しかしこれは強烈です。Albert KingのBorn Under The Bad Signの二番煎じらしいですが、そんなことにこだわるバカなブルースファンがいたら、見てみたいくらいで、めちゃくちゃカッコウいいです。この独特のギターと言いますか、右用をそのまま左にして弾いちゃってるんですから、ギター触ったことある方ならわかって頂けると思うんですが、もう尋常ではありませんその弾きにくさからくると思われる(?)タイム感はクレイジーとしか言いようがありませんね。

12月に買ったCD(Booker T. & The MG's)


たまたまですが、本盤は持ってなかったですね。
1980年代に私は彼らのLPを数枚買い漁ったんですが、当然廃盤で、不遇の時代でしたから当然再発もなく、ボロボロの中古でノイズと一緒に聴いてたのが懐かしいです。本盤は飛ぶ鳥落とす勢いの頃ですから、悪い訳がありません。かなり攻撃的というか、暴力的な感じで、抑揚タップリです。これだけシンプルなのに芳醇な音楽って、なかなか成せる業ではないですね。素晴らしいの一言に尽きます。

12月に買ったCD(Solomon Burke)


Atlamticの続きですが、実はこれは今回初めて買いました。(先の3枚はLP持ってて、聴きこんでました。)
この方は、ゴスペル上がりなんで、強烈なシャウター系ですが、抑制も効いていて、気品を感じさせるものがあります。そこを売り手もよくわかって、カントリーなんかも歌ってたりするんですよね。素晴らしいシンガーですが、敏腕プロデューサーBurt Burnsの演出が全面に出てます。後にVan Morrisonを売り出すんですが、手法は全く同じです。Soulという枠からはみ出してる感じがいいですね。もちろんCry To Me等の代表曲は必聴です。

12月に買ったCD(Mickey Baker)


まさかまさかの選出にビックリです。これはめちゃくちゃはまりました。体裁こそギターインストアルバムで、一瞬Venturesかい!って感じですが、はみ出しっぷりが尋常じゃないです。ファンキーというか、ある種暴力的でもあり、唯一無二の存在ですね。バックアップミュージシャンとして輝かしい功績がありながら、この調子ですから、あっぱれです。ギタリストの方にはぜひ聴いてもらいたいです。マネはできませんが...。
Clyde Mcfattrr and The Drifters
これも興奮を禁じ得ません。R&Bコーラスの名門グループであるThe Driftersの初代メインボーカリストというか、稀有の名シンガーの黄金時代を捉えたベストアルバムとして必聴盤でしょう。選曲は寄せ集め感タップリですが、スムーズかつ存在感溢れる名唱の数々、涙なくしては聴けません。(なんかクサイ表現ですいません。)
正直、古臭い感じは否めませんが、そこを乗り越えると素晴らしい世界が約束されてます。ベタ褒め過ぎてすいません。傑作選の中からさらに好きなのを選んだんで、そうなっちゃいますよね...。

12月に買ったCD(Don Covay)


まずはこれから。Atlantic Recordの黄金時代のR&Bの傑作を100枚選んで1000円で提供してくれるという太っ腹企画で、思わず飛びついてしまいました。選出には多々異論あると思いますが(契約の関係かAretha Franklinが1枚もないのはビックリ!)、まあここは貴重なCDが発売されることを素直に喜びましょう。
で、これですが、名作かと言われると???なんですが、なんとも独特の立ち位置で、Rock'n Soulと呼ぶべきか、B級な感じがいいです。StonesのMick Jaggerがクリソツなのは有名な話ですね。タイトル曲や、後述のSolomon BurkeがヒットさせたGood for me等ソングライターとしての才能は評価されてたようです。ただ、長くトップアーティストとして君臨できたわけでもなく...という感じです。