2012年5月26日土曜日

5月に買ったCD(Sonny Boy Williamson)

Chicago Bluesの源流であり、ブルースハープの名プレイヤーであり、後に続くハーピストへの影響は絶大なるものがあります。曲もよし、歌もよしで、いずれも文句なしです。
今回買ったのは、イギリスの極めて良心的なボックスセットを作っているJSPの4枚組です。詳しい解説本とか付いてないので、ちょっと愛想ないところはありますが、内容はかなり充実してます。
今回はVol.1ということで、彼のレコーディング史の前半部になりますので、Big Bill Broonzyとの共演はなかったりしますが、マンドリンとかブルースとしては珍しい楽器との共演があり、意外にも洗練されていて、さすがです。
これはじっくり聴いて行きたいですね。

2012年5月19日土曜日

5月に買ったCD(First Moog Quartet)

これはかなり趣異なるんですが、こういう音楽も好きだったりするのが、なんとも不思議です。
Perry & Kingsleyの片割れで、ソロとしても名曲Pop Cornを残してたりするもので、ポップ/キャッチーな感じを少し期待しながらも、ジャケットのダークな感じからしてとてもポップじゃないよな〜なんて、またまたドキドキしつつも、これまたAmazon.UKで買ってしまいました。(なぜか日本ではMarket Placeくらいしか入手経路なく、べらぼうな値段になってます。)
内容は、やはり裏切られました...。
まずペリキン路線を期待してはいけませんね。まったくその香りは微塵もありません。Moog使って、結構真面目に音楽しちゃってます。よくよく考えてみると、Perryさんに比べると、この方は生真面目そうですし、そんな感じですね。First Moog Quartetなんて名前なんで、ジャジーな感じを期待しちゃってましたが、結構クラシカルな匂いプンプンです。メンバーもジュリアード音楽院の方が複数いたりして、どうりでアカデミックな訳です。ちょっと私のような庶民派には消化不良気味ですね...。でもこういう違和感が意外に面白くなってくる可能性もあるんで、聴き続けてはみようと思ってますけどね。(意地でも元を取りたくなるあたりが、やっぱり生粋の下町育ちです。セコい話ですいません。)

5月に買ったCD(V.A.)

中村とうようさんを振り返るという訳ではありませんが(私が語る資格もございませんが)、ルーツをどんどん辿って行くと、レコーディング技術の原点に戻って行く形でしか辿って行けない訳で、我々一般人がまず入手できないようなSP盤のコレクションから、アメリカ音楽の原点を見つめ直そうという本盤の企画自体は、極めて崇高な感じです。
Milton Brownでイギリスの再発レーベルの話をしましたが、日本でもとうようさんやP-Vineあたりがそういう活動をしていて、世界のマーケットでも取引されていた事実は、我々洋楽ファンはよく知っておくべきかと思います。私も若かりしころブルースを掘り下げて行くのに、Chessを日本で独占販売していたP-Vineは、コンピレーションや全集モノ(ボックスセット)も豊富で、勉強になりました。(Muddy WatersやHowlin'WolfのLP Boxは壮観ですが、いまだにタンスの肥やしで、実家に迷惑かけてます。)
話が大きく逸れてしまいましたが、本盤は、アメリカ音楽の奥深さ、一断面を切り取ってみせているという意味では、素晴らしいです。いずれも貴重な音源ですし、ちょっとおや?っていう音源もありますが、ジャンルにこだわらない選曲もいいと思います。(個人的には、同じSPマニアでも、Robert Crumbの選曲センスのほうが好きですが。)
大衆音楽ですから、エンターテインメントなので、ジャケット写真の雰囲気そのままという感じで、古き良き時代(本当にそうだったかはわかりませんが)に思いを馳せる感じですかね。まさにLost musicです。
このアルバムも、残念ながら日本のメジャーなネット販売では絶版状態だったので、Amazon.UKから買っちゃいました。まさか英語だけしか解説がないかも...それならそれでいいや!...いやぁでもせっかくなんで日本語で読みたいよなぁ...なんてちょっとドキドキでしたが、日本語/英語併記で、安心どころか感動しました。ライスレコードはUKにも進出してたようで、世界のマニアに向けて売ってたんですね...。ライスレコードのHPを見ると、予約販売してくれるみたいでした。興味のある方は、そのルートの方が安心かもしれませんね。
まあ、いろいろと賛否両論ある方ではありますが、こういう仕事を拝見する限りでは、偉大な方ではあると思うんですが、残念な限りです。

5月に買ったCD(Milton Brown)


鈴木カツさんが自身のBBSで特集されていた怒涛のアコースティックスウィング100でもこの人は紹介されてましたが(このアルバムではなかったと思うんですが、残念ながらBBSなので、どんどん消えて行ってしまうんですよね...。)、実は私にとっての定本であるTony Russelの名作”Country Music Originals”で紹介されていたのを見て以来ずっと興味があったんですが、アマゾンやHMVではなぜか入手困難な状態が続いていたので、アメリカのAmazon.comで買ってしまいました。(円高のメリット享受です。)
肝心の中身ですが、Father of Western Swing(このCDではDaddyになってますが)の異名の通り、かなり強力です。Bob Willisの得意フレーズ"Aha~"のようなものはさすがにありませんが、音楽性はこちらのほうが幅広い感じです。そのBob Willesが彼を”ウエスタンバンドの最高のシンガー”と賞賛していたようですが、まさにその通りで、テクニック云々ではない世界がありますね。Blues(Top of the worldなど), Jazz(吉本新喜劇のテーマ曲Somebody stole my galやW.C.Handyの名曲など)といったカバーもシブいです。そういう音楽を飲み込んでしまうタフさは、説得力あります。今のカントリーが保守的過ぎて形骸化しているのが悲しくなるくらいです...。なんか「いいものはいいんだ!」と言われている感じで、心強くなりますよね。軸足はカントリーですけど、音はまさにスウィングしてて、こういうバンドが組めること自体、羨ましい限りです。
音を聴いても、クリアなのはびっくりで、1936年に亡くなった方とは思えないです。1950年代あたりの録音か?と思わせるものがあるくらいです。
4枚組で、ボリュームたっぷりですが、飽きさせないものがあります。ディスコグラフィも詳細で、録音メンバーまで書いてたりして、至れり尽くせりです。かなりお買い得なCDで、思い切って買ってよかったなぁ...と思いますね。ヤバいですね...。装丁はちょっとお粗末ではありますが、内容はBristol Sessionと競えるレベルじゃないでしょうか。イギリス盤だったようで、イギリス人のマニア度合いは日本人をはるかに凌ぐものがあって、カントリー等に限らずいろんなジャンルでこういう再発モノに強いレーベルがたくさんあるんで、単なるマニアの域に終わってないのが凄いです。(先月買ったGeorge Jacksonも英国製でしたね。)誰も売ってないなら、俺が売ってやる!みたいな感じなんですかね。この精神には感服させられます。
とにかく、音楽でHappyになりたい方にはうってつけです。