2008年9月14日日曜日

9月に買ったDVD(Wim Wenders)


いまさらながら、The BLUES Movie projectのDVDを購入。シリーズ全作を一気に購入とは行かず、バラで手に入れた。
私事だが、ブルースは、自分がまだ感受性豊かだった(?)高校生〜大学生の時代にどっぷりはまって、一時は古いBlack Musicしか聴かない時期もあった。どんどん遡って1920年代あたりまで幅広く聴いて、自分自身もBlues Manを目指していた。人とは違うという違和感や劣等感を抱いていたこともあって、Bluesという世界に共感を覚えたのだろう。ただ、それも幻想とすぐ気付いたのだが。
前置きが長くなったが、そういうBluesを最近原点回帰じゃないが、音楽として見直そうと改めて聴き始めた。(実は大げさな気持ちではなく、弾き語りの演奏法のひとつとして戦前Bluesのギタースタイルに学びたいと思っただけだが。)
実はあまり聴き込んでない音源がそれなりにあるだけに、改めてCD購入するよりも、BluesがAmericaの中でどう育まれたか、そしてAmericaの中でどう捉えられているのか、といった視点で見直してみたいと思い、このDVDシリーズに行き着いた次第。このシリーズは、正直タダモノではない監督陣で、それぞれがどういう解釈でBluesの映像に取り組むのか、見る前からワクワクさせられるものがある。
で、本作。Wendersが大好き!というクチではないが、昔のミュージシャンだけでなく、現代のミュージシャンによる演奏も収められているという流れが面白そうなので購入。
狙い通りで、昔のミュージシャンと現代ミュージシャンとの対比が同じ楽曲を通して見えるスタイルが面白い。特に現代ミュージシャンのそれぞれの演奏シーンはリアルにライブなので、非常に参考になった。なかでもBeckは期待を裏切らない。
しかし、J.B.Lenoirの幻の映像で音源が別モノだったりするのは正直戴けない。音がなかったのか?
他にマイナスなのは、昔のミュージシャンが臭い再現映像で展開されることと、せっかくのライブ映像がきっちり最後まで聴けないことあたりか。再現映像がどの程度根拠のあるものかはわからないが、音楽を聴きやすくさせる効果はあるようだ。GospelとBluesの対比、60年代英国ミュージシャンへの影響、フォークブーム時の再発見(?)等まあ一通り網羅してるかな...という感じ。
しかし、私の思春期の時代(80年代)は、Bluesは葬り去られたような感すらあったし、このDVDのように様々なアーティストが演奏するようなこともなく、Bluesの演奏方法自体もかなり謎めいたものさえあったが、このDVDを見ると正直なんとも感慨深いものがありますね。