2014年11月24日月曜日

11月に買ったCD(Bob Dylan & The Band)

いきなりでなんですが、いまさらながら音楽業界の過剰な大物崇拝的な傾向に違和感覚えませんか?異常なコンサートチケットの高騰やら、手を変え品を変えての限定ボックス売り等…。確かにCDのセールス落ち込みもあって、レコード会社もしんどいでしょうけど、これではファンも作り手も共倒れしそうな気がしないでもないです…。
という余談で始まりましたが、今回はこの凄いセットです。値段も強烈です。熱狂的なファンでないと、このお金は払えないでしょう。元祖海賊盤である「Great Whte Wonder」から始まって多くの海賊盤を生んだ幻の録音なんですから、これを安易なパッケージで売る訳にもいかないんでしょうけど、完全版に相応しく、可能な限りの全曲収録を時系列でCD6枚で、豪華ブックレット付きで…という訳で、これを高いと感じるか、安いと感じるかは、楽しめるかどうか次第ということですかね。
怒られそうですが、はっきりと言えるのは、1つの作品としてこれらを楽しみたいのならば、オリジナルの地下室を買った方がいいです。オーバーダビングしただの、新録があるだの、モノラル録音だのと、山ほど賛否両論ありますが、間違いなく一つの作品として仕上られているわけで、曲の構成やら、ジャケット写真やら、戦略含めて楽しめます。コアなファンでなければ間違いないです。商品として作り込むこと自体は批判されるべきものではないわけで、レコードを売ってナンボの世界ですから仕方ありませんよね。今回Raw(生?)バージョンもあるんですが、Nakedをもじったんでしょうかね。これもどうかと思わないでもないです。
DylanとThe Bandによる化学変化の真実を捉えたい(実際は無理なんですけどね)とか、音として残っていないところで想像を膨らませたい(実際は妄想なんですけどね)とか、マニアな方々には間違いなく楽しめるところが満載なんでしょうね。確かにオートバイ事故前後での彼の変わり様が極端だったせいで、その理由とかを突き止めたいという欲求が湧いてくるのも仕方ないと思います が、でも、そんな思いを抱いてこれらを聴いても、謎は深まるばかりで、所詮真実は一層闇の中へと行ってしまう訳です。
収録されているカバー作品等からルーツミュージックへの回帰みたいなことを言われる方もいるみたいですが、それも妄想の一種のような気がしてなりません。正直この時期も彼のクリエイティビティは衰えるところはなかった訳で、いろんなことを吸収し取り込んで行く凄さだけは今回わかったような気になれましたが、それも妄想でしょうね。
煙に巻かれたような気分にさせられるのは、彼の作品に共通するものなので、そういう意味ではこの作品は楽しめた事になるのかもしれません。複雑です。
まあ、とにかくこれが発売されたことを感謝すべきですね。文句言ってしまうのは悪い癖です。すいません。

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