まだ録音技術の存在しない時代のミンストレルショーでの演目を現代に再現してみせた、という面白いコンセプトのアルバムです。黒人音楽っぽさよりも、カントリーの原型であるイギリス系トラッドな感じの曲が大半で、今で言う黒人音楽を想像すると丸っきり違うんですけど、今みたいに研究なんて感覚は丸っきりないでしょうし、いわゆる見せ物であることも考えると、リアリティを求めても仕方ないでしょうね。
雰囲気が味わえるという感じではあるんですが、正直演奏してる人達もあまり魅力的には思えず、そこにこのアルバムの欠点があるような気がしてますが、これは誤解でしょうかね。今ひとつスッキリしない感じです。楽譜という音を残す手段を利用して、ここで演奏している人達が、彼らなりに想像してやった...という前提ではありますが、今となっては誰も分から内容ですし、そこを取り上げてどうこう言っても仕方ないですから、アメリカにいろんな事情で移り住んだ人達が、それぞれに楽しんでいた様々な音楽を楽しみ、そのなかでゆっくりとそれらの音楽が交わって行ったというヒストリーを少し想像できる、という意味では楽しめるアルバムではあります。

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