鈴木カツさんが自身のBBSで特集されていた怒涛のアコースティックスウィング100でもこの人は紹介されてましたが(このアルバムではなかったと思うんですが、残念ながらBBSなので、どんどん消えて行ってしまうんですよね...。)、実は私にとっての定本であるTony Russelの名作”Country Music Originals”で紹介されていたのを見て以来ずっと興味があったんですが、アマゾンやHMVではなぜか入手困難な状態が続いていたので、アメリカのAmazon.comで買ってしまいました。(円高のメリット享受です。)
肝心の中身ですが、Father of Western Swing(このCDではDaddyになってますが)の異名の通り、かなり強力です。Bob Willisの得意フレーズ"Aha~"のようなものはさすがにありませんが、音楽性はこちらのほうが幅広い感じです。そのBob Willesが彼を”ウエスタンバンドの最高のシンガー”と賞賛していたようですが、まさにその通りで、テクニック云々ではない世界がありますね。Blues(Top of the worldなど), Jazz(吉本新喜劇のテーマ曲Somebody stole my galやW.C.Handyの名曲など)といったカバーもシブいです。そういう音楽を飲み込んでしまうタフさは、説得力あります。今のカントリーが保守的過ぎて形骸化しているのが悲しくなるくらいです...。なんか「いいものはいいんだ!」と言われている感じで、心強くなりますよね。軸足はカントリーですけど、音はまさにスウィングしてて、こういうバンドが組めること自体、羨ましい限りです。
音を聴いても、クリアなのはびっくりで、1936年に亡くなった方とは思えないです。1950年代あたりの録音か?と思わせるものがあるくらいです。
4枚組で、ボリュームたっぷりですが、飽きさせないものがあります。ディスコグラフィも詳細で、録音メンバーまで書いてたりして、至れり尽くせりです。かなりお買い得なCDで、思い切って買ってよかったなぁ...と思いますね。ヤバいですね...。装丁はちょっとお粗末ではありますが、内容はBristol Sessionと競えるレベルじゃないでしょうか。イギリス盤だったようで、イギリス人のマニア度合いは日本人をはるかに凌ぐものがあって、カントリー等に限らずいろんなジャンルでこういう再発モノに強いレーベルがたくさんあるんで、単なるマニアの域に終わってないのが凄いです。(先月買ったGeorge Jacksonも英国製でしたね。)誰も売ってないなら、俺が売ってやる!みたいな感じなんですかね。この精神には感服させられます。
とにかく、音楽でHappyになりたい方にはうってつけです。

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